老後の不安は住居の不安

2011.12.09

私たちはどこで老いるか、最後はどんな住まい方をするのか、誰もが一度は考える共通の問題です。老後の生活の不安は何かという調査をした数字では、第一位「健康」、第二位「配偶者の死」、そして第三位に「安心して住める家」という結果になっています。「家」という言葉自体は第三位ではあるものの、じつはどの項目も、深く住まいに関係しているのです。住まいは人が長い時間過す場所です。日照が確保されているか、換気や通気はどうか、また昨今は新建材によるシックハウス症候群なども問題になっています。

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それぞれは小さな問題だとしても、毎日の積み重ねが私たちの健康を蝕む遠因になりかねません。また「健康」というとイコール「病気にならないこと」と思われますが、見落としがちなのは、住まいの中での怪我です。特に一日の大半の時回を住まいで過す高齢者にとって、家庭内事故で死亡する割合が交通事故より多いことは大変問題です。家庭内の不慮の事故による死亡原因のトップは転落、転倒。その七割以上が高齢者という状況です。身体を守るべきはずの住まいが高齢者にとって凶器にもなっていることに意外と気がついていないのです。つまずいて転ぶ、転倒するといったことは、本人の不注意で片づけられるケースが多いのですが、原因を突きつめると、日本の家の構造自体がバリアに満ちていることがわかります。




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