この家を建てるとき、私が一番こだわったのはキッチンです。当時はやっていたカウンター式キッチンや独立型キッチンではなく、あえてオープンキッチンにしたのは、私のアメリカでのお菓子の先生であるメアリーの教室が、オープンスタイルだったから。黒いエプロンをしたメアリーが、オープンキッチンで魔法のように繊細なお菓子をつくりあげていく、一年前のニューヨークでのあの光景がよみがえってきます。うちのキッチンをつくってくれたのは『トーヨーキッチン』です。
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ここのキッチンはシンクの幅が広く、高さも日本のキッチンより高くて作業がしやすいので、5年経った今でも気に入っています。蛇口は通常の蛇口とは別に、ノズルがのびるシャワーもつけてもらいました。シャワーがあると、食器を洗ったり、シンク周りの掃除をするとき、目当ての場所までノズルをのばしてこれるので、とても便利です。お鍋やフライパン、調味料などは、みな見えるところに並べるオープンな収納にしてもらいました。見えない収納にしたほうが本当はラクなのですが、見えないのをいいことに中がちゃぐちゃになってしまうのが私のつね。あえて外に出して、整理整頓を心がけることにしたのです。また、目につくところに出しておくので、いつもきれいに磨くようになります。もっとも、油ものに使うお鋼やフライパンはどうしても汚れてしまうので、中にしまってありますが。その結果、キッチンはいつも整理されていて、すぐ調理にとりかかることができるようになりました。手入れの行き届いた機能的なキッチンに立つと、さあ、おいしいものをつくろうという意欲が沸いてきます。